Q1.原発のない県に住んでいます。原発で事故が起こったら、放射能はどれくらいの距離まで来るのですか?
福島第一原発事故の時は、土壌汚染の記録が北は岩手、南は静岡県まで記録が残っています(みんなのデータサイト)。
事故時の偏西風により、8割近くは太平洋に放出されました。しかし風向きによっては、もっと遠くまで汚染を広げる可能性もあります。
また日本にある原発から半径200kmの円を書くと、日本列島のおよそ9割がその範囲に入ってしまいます。
Q2.子どもを被ばくから守るには何をすればいいのですか?
最も重要なのは、原発で事故が起きているのか、放射能が放出されているのかという情報をつかむことです。情報がなければ被ばく防護もできず、知らずに被ばくしてしまいます。講座では活用できる情報ソースをご紹介しています。 お役立ちリンク集もご参考にしてみてください。
Q3.安定ヨウ素剤は薬局で買えますか?
日本では、薬局で購入することはできません。原発から半径5kmに居住している住民に配られます。30km圏内の自治体は、行政が備蓄しています。
安定ヨウ素剤の代わりとしてのヨウ化カリウムのサプリメントは、ネットで購入できます。
Q4.動いていない原発でも事故の危険はあるのですか?
稼働していない原発にも使用済み核燃料が保管されています。核燃料棒が冷やされなくなれば、事故につながる恐れがあります。動いていない原発でも、地震などの自然災害によって電源喪失状態になれば、事故につながる可能性はあります。
Q5.一般家庭でも原子力防災をできるのですか?
もちろんです!
地震が起きたら震源地近くの原発をチェックしたり、一時避難先を考えたり、被ばくについての知識を深めるなど、誰もが原子力防災をすることができます。
Q6.自然災害の防災と原子力防災とどんな違いがあるのですか?
自然災害については、みんなある程度の知識がありますが、原子力防災については報じられることも教えられる機会も全くない現状で、知らない人がほとんどだと思います。「命を守る」という根本的なところはどちらも同じです。原子力防災で最も重要なのは、最も危険な事故発生初期に、被ばくをしないように防護する手段をとることです。
放射能という目に見えないものから家族を守るために、原子力防災についての知識を学んでおくことで、少しでも被害を減らせる(=被ばくを減らせる)ことができます。原子力防災講座ダイジェスト版もご覧ください。
Q7.原子力災害や防災に関心のない家族に、関心を持ってもらうにはどうしたらいいですか?
とても悩ましい問題ですね!
家族と一緒に防災用品を見直す機会を作って、「今は原子力防災も一般的なんだよ!」と原子力防災のグッズを見せたり、今は自然災害でも広域避難が勧められていますので、地震や台風の避難と合わせて、原発事故があったときの避難も想定して話し合ってみるなどいかかでしょう?
また福島の事故をテーマにした映画をみたり、17都県の2011年から現在までの土壌汚染がわかるwebサイト(みんなのデータサイト)で自宅近くなどを一緒に調べてみたりするのもいいかもしれません。
Q8.保育園で原子力防災を取り入れられますか?
普段行っている避難訓練で、自然災害や火災を想定しているように、原発事故の災害を想定して年に1回でも避難訓練を実施すれば、スムーズに取り入れることができます。そのために必要な準備や行動計画をiと愛のげんしりょく防災がご提案することもできます。原子力防災講座ダイジェスト版もご覧ください。
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